CX-5の燃費・性能
エンジン、シャシー、そしてミッション。全ての効率を高めたスカイアクティブテクノロジーと、触媒を必要としないディーゼルエンジンの実現。マツダの本気のクルマ作りが感じられるCX-5です。今回は、燃費よりも加速性能などが気になるので、CX-5の燃費はもちろん、走行性能データも確認してみたいと思います。
まず、アメリカのサイトを見て情報を集めようと思ったのですが、驚いた事に、アメリカサイトにはディーゼルエンジンのラインナップがありませんでした。調べてみたら、アメリカでは軽油の方がガソリンより高いのですね。アメリカの軽油は、日本のハイオクガソリンの同等価格か、それ以上の値段でした。
スポンサードリンク
気を取り直し、CMで長友選手がおっしゃているように、ヨーロッパのデータと日本のCX-5のデータを比較してみたいと思います。ヨーロッパデータの代表は、トップ・ギアという素晴らしい自動車番組をお持ちのイギリスデータを用います。
日本
CX-5 SKYACTIV-D 2.2 XD L Package
ディーゼル 4WD 175ps 6AT
タイヤサイズ 225/55R/19
最高出力 175馬力 /4500rpm
最高トルク 420NM / 2000rpm(42.8 kgf・m)
車両重量 1620kg
燃費10・15モード 19.0km/l
JC08モード 18.0km/l
イギリス
CX-5 2.2 SKYACTIV-D Sport
ディーゼルAWD 175ps 6AT
タイヤサイズ 225/55R/19
最高出力 175馬力 / 4500rpm
最高トルク 420NM / 2000rpm(42.8 kgf・m)
車両重量 1620kg
ブレーキ フロント 297mmベンチレーテッドディスク
リア 303mmディスクブレーキ
燃費 mpg / (1/100km)
街乗り 約18.75km/l 約15.62 km/l
高速路 約24.49 km/l 約20.41 km/l
複合燃費 約21.85 km/l 約18.18 km/l
スポンサードリンク
さて、イギリスでも二種類の燃費が出てきて困ってしまいました。
ではもう1カ国、日本よりガソリンが高いドイツのデータを参照してみます。
ドイツ
CX-5 2.2l SKYACTIV-D 175ps Sport – Line
やはり馬力やトルクも同じなので割愛します
燃費 (1/100km) außerorts 4.9 l nnerorts6.4 l kombiniert5.5 l
街乗り 約15.63km/l
高速路 約20.41km/l
複合燃費 約18.18km/l
結果、欧州の1/100L計算の燃費が実際のデータに近いと思われます。さらに燃費データの掲示板などで確認したところ、CX-5のディーゼルの燃費は13~15 km/l 辺りが多いようでした。また、街乗りと高速では5km/L弱燃費が違い、郊外で使用される方の方が低燃費の恩恵に与れそうです。
さて、ここまでは全く一緒なので、加速性能や最高速などの日本カタログに表記されていない部分を見ていきます。イギリス、ドイツ共に加速性能と最高速は同じでした。
加速性能 0-62mph(0-99.78km加速) 9.4秒
最高速度 127mph 204.4km/h
最後に
CX-5の加速性能を割り出すために減速比計算を試みたのですが、減速比計算にはタイヤ外径値が必要です。さっそく、CX-5 XD L パッケージに装着されているタイヤサイズ、225/55R/19のデータを確認しようとしたのですが、トーヨータイヤ、ヨコハマタイヤ、ブリヂストン、ダンロップと、タイヤ検索に225/55R/19サイズを入れてもヒットしないのです。つまり、CX-5 XD L パッケージに装着されているタイヤはかなりの特注サイズ。2年後位からCX-5のタイヤ交換について情報が飛び交うかもしれません。(スタッドレスタイヤは“XD”と同じ17インチホイールと225/65R/17のタイヤを用意すれば大丈夫です。)
CX-5は、走行性能をアピールする車でもありながら、第4のエコカーとも言われる経済性も兼ねそろえた車です。しかし、雪が降らない地域では、年間通して同じタイヤを履き続けます。そうした場合、CX-5 XD L パッケージは高く付くかもしれません。ディーラーでも、カー用品店でも、純正タイヤの取り寄せとなり在庫処分品や注力&客引き商品を用意する必要が無いからです。せっかく低燃費&軽油でお金を貯めても、タイヤ交換で『1*万円です♪』って言われたらアゴが外れてしまいますね。
しかし、それを分かっていても、メーカーはそのタイヤサイズにすることで走行性能を出したかったのです。ヨーロッパでは、CX-5の225/55R/19サイズのグレード名はスポーツ。つまり、CX-5を本気のディーゼルスポーツとして受け入れる方は、XD L パッケージが最適な選択肢なのだと思います。
以上、長文の読破お疲れさまでした。
スポンサードリンク